皐月賞(2023年)回顧

こんなレースあるか!?と思ってしまった。
先週の桜花賞に続いて、枠順、展開など無関係の強烈な勝ちっぷり。
(個人的には予想は外れたが、桜花賞に続いて展開予想はある程度あたったが、馬の力が。。。)

<レース結果>
・1着:ソールオリエンス
・2着:タスティエーラ
・3着:ファントムシーフ
※個人的に本命だったタッチウッドはなんと13着。。
 後述するがまさか前崩れ展開の年だったとは。。

展開は、大方の予想通りグラニットがハナを主張。
他の先行馬も少し促しながら好位へ、タッチウッドが2番手を取り、
べラジオオペラ、グリューネグリーン、ダノンタッチダウンらが好位を追走。
その他の有力馬は、タスティエーラが中団、フリームファクシ、ファントムシーフがその後ろ。
ソールオリエンスはそらにその後方を追走。

1000mの通過は58.5秒。重馬場の馬場状態を考えると明らかなハイペース。
(この時点で、自分の馬券的は絶望的。。)
3コーナーからグラニットの手応えが怪しくなり、4コーナーではタッチウッドが先頭。
有力馬のべラジオオペラも4コーナーで早くも脱落。
変わって上がってきたのが中団追走のタスティエーラ、ショウナンバシットら。
1番人気のファントムシーフはその少し後、シャザーンと並んで良い勢いで上がってくる。
ソールオリエンスは更に大外、外に振られながら最後の直線へ。
直線半ばで、タスティエーラが抜け出して快勝と思いきや、
大外からソールオリエンスが一気に突き抜けて快勝。
2着は一度完全に抜け出したタスティエーラ、3着は接戦ながらしぶとく伸びたファントムシーフ。
4着メタルスピード、5着ショウナンバシット、6着シャザーンは3着とは僅差。
いずれも中団、後方を追走して外から追いこんできた馬達だった。

勝ち馬、ソールオリエンスは異次元の強さ。
展開がハマったという点もありそうだが、それにしても1頭明らかに脚色が違った。
2着馬の上がりが36.6秒に対して、勝ち馬のそれは35.5秒。
2着馬も止まっていたわけではなく、この馬の伸びが異次元過ぎた。
先週のリバティアイランドに続き、外に振られて万事休すと思われたところ、異次元の脚で差し切り。
個人的には、ソールオリエンスの方がよりインパクトが大きい。
いくら前崩れの展開になったとはいえ、小回りの中山で最後方から差し切りとは。

2着に入ったのはタスティエーラ、普通はこの馬の勝ちだろう。
最終コーナーでいい感じで先団に並びかけ、直線で後続を突き放す。
ただ今回は1頭、相手に尋常じゃない強者がいた。
3着の1番人気ファントムシーフを1.3/4馬身と離しているだけに、
完璧なレースだったと見てよさそう。生まれた世代が悪かった。

3着ファントムシーフは、思ったほど伸びなかったがしぶとく伸びて3着を確保。
元々、小回りの中山コース向きではないと言われていただけに、ここは3着に入っただけでも上出来かもしれない。
1,2着馬とは少し差をつけられたが、この馬もまだ上積みが見込めそうだ。

以降の入着馬は、やや展開に恵まれた感アリ。
現時点での1~3着とは力差がありそうで、今後の成長に期待か。

大敗組からは、先行して止まったタッチウッドに注目。
最終的には13着と大敗し、逃げてグラニットにも先着を許したが、
先行勢の中では、4コーナーの手応えは明らかにこの馬が上回っていた。
スケールの大きさを感じさせるだけに、
ダービーでの巻き返しにも期待してしまう。

ただ、今回の勝ち馬の勝ち方は異常だ。
他馬がどれだけ頑張っても、流石に届かないレベルかもしれない。
若き天才・横山武騎手は、早くも3冠ジョッキーの仲間入りができるだろうか。。

※それにしても、騎手の馬を見る目には脱帽だ。
 鞍上の横山武騎手が、3連勝のべラジオオペラではなく、
 2連勝のソールオリエンスを選択したと言われるが、
 著者は、この選択は失敗だと思っていた。
 が、思ってみれば完全なる圧勝。。
 3冠の期待も掛かるが、プレッシャーに負けずに頑張ってほしい。

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