天皇賞・秋(2023年)検討

競馬ファン必見のレース。
現役最強馬と言われるイクイノックスと、
昨年のダービーでイクイノックスを破ったドウデュースが再度、激突する。

この2頭の対決に注目が集まるが、他の馬も決して弱くない。
少頭数ながら見応えのありそうなレース。

そして、11年ぶりとなり天覧競馬(※)。
※天皇陛下が観戦される競馬

馬券は当たらずとも、見るだけでも心が躍るレースだが、
せっかくなので馬券も当てたいところ。

以下、いくつかの視点から考察してみたい。

<能力>

イクイノックスが最上位と見られるが、
それを上回る可能性があるとするならドウデュースだろう。

イクイノックスは、ダービーでドウデュースに敗れて2着となった後は、
 -天皇賞(秋)
 -有馬記念
 -ドバイシーマクラシック
 -宝塚記念
とG1レースを4連勝。
その全てを高いパフォーマンスで制しており、ドウデュースとはダービー以来の対決となるが、
能力的には逆転していて、こちらが上と考える人も多いだろう。

ただ、ドウデュースが劣っているとも言えない。
こちらは、ダービーを制した後、凱旋門賞制覇を目指してフランスに遠征したが、
前哨戦のニエル賞で4着、凱旋門賞では重馬場に苦しみ19着と大敗。
しかしながら、今年初戦の京都記念(G2)では後続に3.5馬身差をつける圧勝。
このパフォーマンスは、イクイノックスの宝塚記念に匹敵するとも考えられ、
能力に大きな差は無いと考えても良さそうだ。

他のメンバーも、この2頭と比べるとやや地味なものの、相当に強いメンバーが揃っている。

ドウデュース、イクイノックスと同世代のダービー1番人気とだったダノンベルーガ。
同じく、それらと同世代の菊花賞馬であり、今年の天皇賞・春を制したジャスティンパレス。
その菊花賞の一番人気であり、今年はマイル路線に参戦しているガイアフォース。
遅咲きながら、今年に入ってG2を2勝、前走で札幌記念(G2)を制して勢いに乗るプログノーシス。
春の古馬2000mのG1レース、大阪杯(G1)を制したジャックドール。

本当に好メンバーの一戦だ。

序列をつけるとするなら、
 イクイノックス >= ドウデュース >> プログノーシス >= ダノンベルーガ
  >= ガイアフォース >= ジャスティンパレス > ジャックドール
といったところだろうか。

<血統>

近5年の結果では、勝ち馬の父は以下の通り。
 -キタサンブラック(2022年・イクイノックス)
 -エピファネイア(2021年・エフフォーリア)
 -ロードカナロア(2020年・アーモンドアイ)
 -ロードカナロア(2019年・アーモンドアイ)
 -キングカメハメハ(2018年・レイデオロ)

このレース、勝ち馬の父だけを見るとディープインパクト産駒の名前が無く、逆にキングカメハメハ系の好走が目立つが、
アーモンドアイ×2回があるので、そこまでの差はないと考えても良さそう。

ただ一つ言えることは、あまりのマイナー種牡馬の活躍は無いということ。
そこは一つの指標として捉えても良さそうだ。

だが、、、

イクイノックス、ガイアフォースはキタサンブラック産駒。
ドウデュース、ダノンベルーガはハーツクライ産駒。
プログノーシス、ジャスティンパレスはディープインパクト産駒。
それ以外の出走馬も、モーリス産駒、ルーラーシップ産駒。
出走馬全ての父が、G1実績を上げている種牡馬である。

血統面での優劣はつけづらい。

<展開>

あまり脚質の有利・不利のイメージが浮かばないレースだが、
基本的には、先行or差し馬が有利なイメージ。

稀に、ハイペースで逃げた逃げ馬が残ることがあるが、
それでも強い逃げ馬しか残らない印象だ。

今年は、少頭数となったことで、枠の有利・不利も少なく、
展開の紛れも起こりづらそうに見える。

強いて言うなら、有力馬が中団~後方でレースを進めそうで、
逃げ・先行馬のマークが緩くなることが予想されるため、
前目の馬を狙った方が面白いか。

※とはいえ、この少頭数で、有力馬が前を捉え損ねるとも思えないのだが。。

<人気妙味>

圧倒的一番人気なのがイクイノックス。
それに次ぐ人気がドウデュース。

それ以降は、いずれも単勝10倍以上と、オッズ的には2強ムード。

この2頭から買う分にはあまり妙味は望めなそうだが、
さすがに2頭以外から勝ち馬が出るとも思えないのが正直なところ。

この2頭の人気を考えると、たとえ1番人気であっても、
順調に使ってきたイクイノックスの方が、やや妙味ありと言えるかもしれない。

3番人気以下の馬では、
前年の菊花賞(G1)、今年の天皇賞・春(G1)の勝ち馬であるジャスティンパレスが単勝が約30倍、
古豪ヒシイグアスに至っては、なんと前日オッズでは単勝100倍超え。

もし人気薄を狙うのであれば、これらの馬を狙って見たい。

<結論>

・本命:ドウデュース
・相手:イクイノックス、、、ダノンベルーガ、ガイアフォース、ジャスティンパレス、ヒシイグアス、プログノーシス

ドウデュースとイクイノックスは甲乙つけがたいが、
今回はドウデュースを上位として馬券を組み立てることにした。

オッズや適性というのもあるが、今回は競馬ファンとしてのロマンという理由も大きく、
(普段はこんな理由は馬券に持ち込まないのだが。。)
なんといっても天覧競馬であるということだ。

今回は11年振りの天覧競馬となっており、おそらく、次の天覧競馬は約10年は先になるだろう。
となれば、レジェンド・武豊であっても、流石にその時には引退している可能性が高く、
天覧競馬での勝利は今回がラストチャンスだろう。

天覧競馬で勝利してほしい騎手は誰か?
・・・ほとんどの競馬ファンの答えは一致する。

もちろん武豊だ。

・・・きっと魅せてくれるだろう。

もちろん相手筆頭はイクイノックス。
これはほぼ迷う余地は無かったが、天覧競馬という理由を除いて
ドウデュースを上位に取った理由としては、コース適性だ。
ドウデュースは2000mよりも短い距離でも結果を出している点に対し、
イクイノックスは長めの距離での実績が多い。
このレースは、少し短めの距離で成績を上げている馬が好成績を残す傾向があり、
その点で、ドウデュースを上位に取った。(少し後付け感があるが)

それ以外の相手は、有力馬を手広く狙う。

ただ、ジャックドールだけは、今回は展開が向かないこと、
人気妙味を考えると最も買いづらいと見て、今回は外すことにした。

人気薄で狙ってみたいのは、人気が無さ過ぎるヒシイグアス。
既に7歳の高齢とはいえ、単勝100倍を超えるほどの実力差は無いとみて、高配当に期待してみたい。

競馬ファンとしては、馬券の当たり外れは抜きにしても楽しみなレース。

手に汗握る好レースを期待したい。

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