外国人騎手が日本で成功するかを読めるか?
2024年の競馬が開幕した。
だが、見慣れない外国人騎手の名前が馬柱に並んでいることに驚いた方もいるのでhないだろうか?
2024年1月5~8日に日本で騎乗している外国人騎手は以下の通りである。
(既に日本を拠点にしているルメール騎手、デムーロ騎手は除外している)
・A.ルメートル(オルリアン・ルメートル) ※フランス・34歳
・L.モリス(ルーク・モリス) ※イギリス・35歳
・R.キングスコート(リチャード・キングスコート) ※イギリス・37歳
・R.ピーヒュレク(レネ・ピューヒレク) ※ドイツ・36歳
・R.キング(レイチェル・キング) ※オーストラリア・33歳(女性騎手)
だが、2024年1月6~8日の3日間で勝利を上げたのは、
・A.ルメートル:24戦2勝(3着以内・5回)
・R.キング:12戦2勝(3着以内・5回)
の2人のみである。
上記は2024年のたった3日間だけの結果ではあるが、これを聞いて皆さんはどう感じるだろうか。
おそらく、想像よりも"活躍できていない"という印象を受ける方が多いのではないだろうか。
上記5名は、他国での実績という点では、
・L.モリス > A.ルメートル ≒ R.キングスコート > R.ピーヒュレク ≒ R.キング
ぐらいのイメージだ。
※著者も海外競馬にそこまで詳しいわけではないが、
活躍している国や勝利したG1レースの格から考えるとこの辺りの評価に落ち着くはず。
だが、もっとも実績のあるL.モリス騎手は日本ではあまり振るわず(2023年から騎乗しているが49戦1勝)、
逆に、あまり実績のないR.キング騎手が、日本では最も好成績である。
(なお、R.キング騎手は2023年のワールドジョッキーシリーズで来日し、総合2位の好成績を収めている)
これは、海外(主に母国)での成績と、日本での成績が、あまりリンクしていないことを示している。
実は、私個人としては、新規で外国人騎手が来日した際には、馬券はあまり買わないようにしている。
これは、外国人騎手が日本であまり活躍できなかった、という事例を数多く見た末の結論である。
もちろん、モレイラ騎手やムーア騎手のような大成功パターンもあるが、
それはほんの一部であり、確率的には、期待を下回る可能性の方が高いのが近年の傾向である。
外国人騎手だから上手い・よく勝つ、というのは過去の幻想であって、
実際には、日本人の中堅騎手の方が、遥かに好成績である場合が多い。
特に、芝コース中心の国で活躍してきた騎手は、日本のダートコースでは特に苦戦する傾向にある。
※この辺りの外国人騎手の成績についての分析は情報を整理して別記事で出してみたい。
外国人騎手というだけで人気をするようであれば、
馬券は外して買ってみる、というのが著者の個人的な馬券術である。
これは確率的には(期待値的には)間違っていないはず。
現在、来日している外国人騎手がいる間、特に意識して狙ってみたいところだ。
※よく言われていると思うが、「ルメートル」と「ルメール」は見間違わないように注意。
2024年1月時点では、残念ながら明らかな差があるので、
「ルメール」を買うつもりで「ルメートル」を買うと、悔しい思いをすることになるかと。。