マイラーズC(2023年)回顧
やはりルメールさんは上手い!
そう感じたレースだった。
<レース結果>
・1着:シュネルマイスター
・2着:ガイアフォース
・3着:ソウルラッシュ
※個人的に本命のガイアフォースが2着。途中で勝ったと思ったのに。。
展開は、好発を決めたシャイニーロックが逃げ。道中やや後続を引き離して逃げる。
ビーアストニッシド、キングエルメスが想定通り2番手集団も、ダイメイフジが予想を裏切り二番手追走。
また、ソウルラッシュが好スタートを活かして外から好位を追走、マテンロウオリオンも今日は前目の位置取り。
有力馬では、中団から後方にかけてガイアフォース→ジャスティンスカイ→シュネルマイスターの順で追走。
隊列は大きく動くことなく直線へ。
逃げたシャイニーロックが直線入り口までリードを保ったまま。
直線半ばでもまだ手応え良く粘るが、ソウルラッシュが並びかける。
更にゴール手前で、ガイアフォースとシュネルマイスターが強襲。
最後はシュネルマイスターが突き抜けて1着。勝ち時計は1.31.5と高速決着。
2着にクビ差でガイアフォース、3着もクビ差でソウルラッシュと人気上位馬が3着までを独占。
逃げたシャイニーロックがしぶとく粘ってアタマ差の4着。
5着、6着、7着に先行したマテンロウオリオン、ビーアストニッシド、キングエルメスの順。
連勝中の上がり馬ジャスティンスカイは見せ場なく9着に敗れた。
勝ったシュネルマイスターはさすがの一言。
逃げた人気薄の先行馬達がしぶとく粘る流れで、このレコード決着の中で大外から32.9の上がりで差し切り。
地力を見せつけたが、正直、全盛期と比較するとやや爆発力が落ちたようにも見えた。
今日はややルメール騎手の好騎乗に助けられた感。
2着のガイアフォースは距離短縮でも充分に対応。
ただ、もう少し前目の位置かと思っていたので、道中やや追走に苦労していた感もある。
シュネルマイスター、ソウルラッシュと好勝負の2着ならG1でも充分にやれそう。
この後、マイル路線に向かうなら、次は逆転も狙えるかもしれない。
3着ソウルラッシュもさすがのレース。昨年の勝利はフロックではなかった。
今日は普段のような後方追走ではなく、好スタートからそのまま先行したのが大きかったと思う。
このレースの自在性があれば、まだ5歳でルーラーシップ産駒なだけに、G1を狙えるチャンスもありそうだ。
4~7着は人気薄の先行勢が占めたことから、このレースはやはり前有利だったことが伺える。
特に逃げたシャイニーロックは本当によく粘った惜しい4着。
最後の直線で寄れて後続に迷惑をかけた(酒井騎手は過怠金3万円)が、それが無くても4着ではあったろう。
もう7歳馬だけにここからの上積みは微妙だが、G3以下で展開が向けばまだやれるかもしれない。
見直したいのは5着、6着のマテンロウオリオンとビーアストニッシド。
マテンロウオリオンは今日は先行して脚を使っての5着。
これまで追い込み一辺倒のレースだったが、今回のようなレースができるようになればまだ重賞でやれそう。
また、ビーアストニッシドは直線の不利をモロに受けた感。
粘り強さは健在だっただけに、これも展開が向けばチャンス有だろう。
シュネルマイスターがここをキッチリ勝ち切ったのは大きい。
ここで凡走すれば衰えが囁かれるところだったが、今回の勝ち方はまだ地力を感じさせる勝ち方だった。
全盛期と比べるとやや迫力に欠けるようにも思うが、前有利のレースで後方から差し切ったのは力の表れだろう。
得意の左回りならもう一段階上のレースが見れる可能性もあるので、今年のマイルG1はやはりこの馬が中心か。
他では、特に今後に期待したいのは2着のガイアフォース。
昨年秋には菊花賞で1番人気になった馬だったが、やはりマイルから2000m辺りが合うような気がする。
今日のレース結果から、今年はマイルに使っていくようにも思うので、
伸び代を考えると勝ち馬との逆転も考えられそう。
今後、更にに注目したい。
※にしても、キタサンブラック産駒の万能性には恐れ入る。
イクイノックス、ソールオリエンス、ガイアフォース。。
これはディープインパクト亡き後のリーディングサイアーはこの馬なのではないだろうか。。