ドバイワールドカップデーに思うこと
3月25日(土)、ドバイワールドカップデーとして、
ドバイワールドカップを始め、ドバイシーマクラシック、ドバイターフ、などの
各種G1レースが開催された。
結果は、
・ドバイワールドカップ:ウシュバテソーロが勝利
・ドバイシーマクラシック:イクイノックスが勝利
・UAEダービー:デルマソトガケが勝利
と、3つのレースを日本馬が勝利した。
ドバイシーマクラシックについては、大方の予想通りの結果だったかもしれないが、
ドバイワールドカップ、UAEダービーの勝利については、
多くの人が予想していなかったのではないだろうか。
特に、ドバイワールドカップの勝利は、
日本の競馬界にとって、本当に大きな一勝だと思う。
ドバイワールドカップというレース自体は、
2011年にヴィクトワールピサが勝利しているが、
この時は、トラックがダートではなく、オールウェザーという少し特殊なものだった。
そのため、世界のダートの強豪が力を発揮できず、
日本から遠征した馬に向いたレース、という印象だった。
しかし、今回のドバイワールドカップは、正真正銘のダート。
そこに、日本のダートのトップホース、アメリカの一流馬が集まってきて、
まさにダート世界一を決めるに相応しい舞台だったように思う。
そんな舞台で、まさかのウシュバテソーロが勝利。
(という表現は失礼だろうか。。)
正直なところ、世界最高峰のダートG1レースで、
日本のダート馬が勝利するとは思っていなかったので、
この結果には本当に驚いた。
正直なところ、今回のレースは、ウシュバテソーロにとって展開が向いたようにも思う。
ただ、そのチャンスをしっかりと活かして
キッチリ勝ち切ったところが素晴らしい。
2021年のブリーダーズカップディスタフで、マルシュロレーヌが勝利した際、
私は展開が向いたフロックだと思っていた。
今回のドバイワールドカップは、その時のようなハイペースの前崩れには
ならないと予想したため、まず日本馬では勝負にならないだろうと思っていた。
それが終わってみればどうだ。
展開が向いたのもあるかもしれないが、
1着:ウシュバテソーロ
4着:テーオーケインズ
5着:クラウンプライド
と日本馬が複数頭、上位に入線した。
実力最上位と思われたアメリカのカントリーグラマーが、
勝ち馬と同じく中団からレースを進めたものの7着。
今回の結果は、展開が向いたことによる影響よりも、
日本の馬が世界のダート戦で通用する実力になってきた、
ということだと理解した。
UAEダービーで勝利できたのも、そういうことだろう。
これまで、日本の競走馬は、芝の中長距離では世界トップレベルだと言われてきた。
イクイノックスがドバイシーマクラシックを圧勝したことにより、
それは今も変わっていない(むしろ差が開いている?)ことを証明した。
今回のウシュバテソーロの勝利により、
”芝の中長距離では”という但し書きは不要になるかもしれない。
芝・ダートどちらのコースでも、日本の競走馬が世界のトップ。
そんな時代がやがて訪れるかもしれない。