エピファネイアvsキズナ 第2章(仮)
2024年のクラシック戦線。
本日(3/17)にて、牡馬・牝馬のトライアルレースが終了し、
一通りの有力どころが出揃った。
中でも個人的に注目したいのは、
本日行われたスプリングS(G2)で衝撃の圧勝劇を見せた、
キズナ産駒のシックスペンス。
キズナ産駒は、この世代の牡馬では、先述のシックスペンスと、
出世レースと言われる共同通信杯(G3)を勝利したジャスティンミラノの2頭が
クラシックの有力候補として挙げられている。
そして牝馬では、クイーンC(G3)を勝利したクイーンズウォークが
有力候補の一頭と言えるだろう。
キズナは、3/17時点では種牡馬リーディングのトップに位置しているが、
2021~2023年の間は、3年連続リーディング4位に位置していた。
これだけでも充分に素晴らしい成績だが、
今年の躍進は、今後のリーディング独走を期待させる成績である。
だが、これに待ったをかけそうな種牡馬がもう一頭。
キズナと同世代の菊花賞馬・エピファネイアだ。
現役時代からライバルとして鎬を削ってきた2頭だが、
種牡馬としても、共にリーディングを争う位置におり、
エピファネイアは、3/17時点での種牡馬リーディングは3位。
現時点での種牡馬成績では、キズナとは少し離され気味ではあるものの、
こちらも直近3年間、毎年、リーディング10位以内に入っている
日本トップクラスの種牡馬の一頭だ。
2024年クラシック世代には、こちらも複数の有力馬を送り込んでおり、
牡馬では、きさらぎ賞(G3)勝ちのビザンチンドリーム、京成杯(G3)勝ちのダノンデサイル、
牝馬では、フェアリーS(G3)勝ちのイフェイオン、2歳G1で2着のステレンボッシュがいる。
この2頭の産駒がクラシック争いをするのは、
両馬の現役時代を知る競馬ファンからすれば、これほど嬉しいことは無い。
これまでは、大物はエピファネイア産駒、アベレージはキズナ産駒といった印象が強かったが、
今年のクラシック戦線は、キズナ産駒にも大物感のある馬が多く、
クラシックを勝利する馬が出そうな雰囲気がある。
キズナ産駒がクラシックを勝利することになれば、
アベレージ種牡馬という印象は薄れるだろうし、
近々種牡馬デビューするコントレイルと並んで、
日本のトップ種牡馬として君臨できる可能性が高い。
個人的には、スプリングS(G2)勝ちのシックスペンスが
クラシックの最有力候補に躍り出たように思う。
今年こそは、自身につぐクラシック制覇、ダービー制覇を成し遂げるのではと期待している。