・シュヴァルグラン(Cheval Grand)
 -2020年種付け料:80万円
 -父:ハーツクライ
 -母:ハルーワスウィート(母父:マキャヴェリアン)
 -主な勝ち鞍:ジャパンC(G1)など
 -初年度種付け頭数:129頭

・血統表

ハーツクライ
Heart's Cry
サンデーサイレンス
Sunday Silence
ヘイロー
Halo
ヘイルトゥリーズン
Hail to Reason
アンダースタンディング
Understanding
トニービン
Tony Bin
カンパラ
Kampala
リファール
Lyphard
マキャヴェリアン
Machiavellian
ミスタープロスペクター
Mr. Prospector
レイズアネイティヴ
Raise a Native
ヘイロー
Halo
ヌレイエフ
Nureyev
ノーザンダンサー
Northen Dancer
ブラッシンググルーム
Blushing Groom

・期待度:B ※著者個人の評価です

・ポジティブ理由①
クラシックには間に合わなかったものの、4~6歳の間はG1戦線で息長く安定した活躍を続けたこと。

・ポジティブ理由②
兄弟にヴィルシーナ、ヴィヴロスなどの名馬がいる良血の一族であること。

・ネガティブ理由①
クラシックに間に合わなかったように仕上がりがやや遅く、やや勝ち味に遅い馬だったこと。

・ネガティブ理由②
飽和状態にあるサンデーサイレンス系の馬であり、更に母父はミスタープロスペクター系と、日本では配合相手をかなり選ぶ血統であること。

・所感
この馬自身は、G1は1勝しかできなかったものの、古馬として息長く活躍した名馬で、ハーツクライの代表産駒だった。

少々勝ち切れないところがあり、自身が勝利したG1であるジャパンCも、名手ボウマン騎手の好騎乗によるところが大きかったように思う。
そういう意味では、この馬の実力は、G1級には一歩足りていなかったのかもしれない。

ただ、この馬は母系が名牝の一族であり、この血がうまく効けば、繁殖としての活躍もあるかもしれない。
少なくとも、同じくハーツクライ産駒の代表馬であるジャスタウェイよりは、種牡馬として活躍できる余地はあるように思う。

ただ、父:ハーツクライ(サンデーサイレンス系)、母父:マキャヴェリアン(ミスタープロスペクター系)という血統は、
配合相手選択の幅があまり広く取れそうになく、そういう点で、種牡馬として同期デビューであるレイデオロとは差がつきそうである。

とはいえ、母方にうまく早熟の血を取り入れれば、クラシックを狙える馬を出す可能性もありそう。

走る一族の血であることは確かなだけに、相性の良い配合が見つかれば、コンスタントに活躍馬を輩出してくれそうな気もする。

※個人的には、ルーラーシップをスケールアップしたようなイメージの馬だが、この馬の場合は、飽和状態にあるサンデーサイレンスの血を持ち、しかも母方はミスタープロスペクター系という点が大きな違いである。。