・モーニン(Moanin)
-2020年種付け料:50万円
-父:ヘニーヒューズ
-母:ギグリー(母父:ディストーテッドヒューマー)
-主な勝ち鞍:フェブラリーS(G1)、コリアスプリント(G1)など
-初年度種付け頭数:190頭
・血統表
ヘニーヒューズ Henny Hughes | ヘネシー Hennessy | ストームキャット Storm Cat | ストームバード Storm Bird |
ハワイ Hawaii | |||
メドウレイク Meadowlake | ホールドユアピース Hold Your Peace | ||
ハグリー Hagley | |||
ディストーティドヒューマー Distorted Humor | フォーティナイナー Forty Niner | ミスタープロスペクター Mr. Prospector | |
ダンチヒ Danzig | |||
コジーン Cozzene | カロ Caro | ||
ファピアノ Fappiano | |||
・期待度:C ※著者個人の評価です
・ポジティブ理由①
日本のダートで実績を上げているヘニーヒューズの産駒であると同時に、母系にサンデーサイレンス、キングマンボの血を持っておらず、日本で配合し易い血統であること。
・ポジティブ理由②
初年度の種付け頭数が190頭と、新種牡馬の中でもかなり多いこと。
・ネガティブ理由①
米国の名血を固めた血統であり、ダート短距離の適性が強く、他の条件に適性できない可能性が高そうなこと。
・ネガティブ理由②
モーニン自身は7歳まで現役で出走したが、4歳のフェブラリーSの勝利をピークに成績は明らかに低下しており、産駒にも長い期間の活躍が期待できないこと。
・所感
この馬の種付け頭数を見て驚いた。
種付け料が50万円と格安なことも影響しているとは思うが、それにしても、この馬が200頭近い牝馬を集めるとは。
現役時代、色んなレースの馬柱に出ていた記憶があるが、改めて戦績を見返すと、この馬自身の戦績は4歳をピークにして下降しており、他のヘニーヒューズ産駒が早熟傾向にあることからも、モーニンの産駒にも早熟傾向は遺伝すると見て良いだろう。
その早熟傾向が強く遺伝すれば、勝ち上がり率としては優秀な数字になる可能性は高そうで、生産者にとっては良い種牡馬と言えるかもしれない。
ただ、これだと、2~3歳のダート路線が手薄な日本競馬においては、リーディングサイアーとしては上位を狙うのは難しい。
かといって、芝馬が出そうな血統でもなく、モーニン自身が出走した芝のレースでも全く良いところが無かった。
となると、やはり早い時期のダート短距離で勝ち星を稼ぐ種牡馬になると見る。
種牡馬として活躍するためには、そのピークをいかに長く引っ張れるか次第だろう。
もし古馬まで引っ張ることができるなら、ダート向けの人気種牡馬としての地位を確立する可能性もあるか。
ただ、個人的には望み薄ではないかと感じる。。