サウジカップとフェブラリーステークス
2020年に新設された、サウジアラビアで開催される国際G1レース、サウジカップ。
2月の下旬の開催、ダート1800mという条件。
そして1着賞金はなんと日本円で約15億円。。。
このレースが創設されたことにより、
同時期に開催される日本のダートG1であるフェブラリーSのメンバーが手薄になっている。
だが、これは仕方のないところだろう。
なんといっても、フェブラリーSの1着賞金は1億2000万円と比べて、
サウジカップの1着賞金は先述の通り約15億円、そして5着でも約1億5000万円である。
単純な賞金額なら、
フェブラリーSの1着 < サウジカップの5着
なのである。
そして、このサウジカップは、
2023年にはパンサラッサが1着となっており、
同年はカフェファラオ、ジオグリフ、クラウンプライドの3頭が3~5着と
日本馬が掲示板をほぼ独占した実績もある。
(少なくとも現時点では)このレースは、
日本馬にとって非常に相性の良い国際ダートG1レースであると言えるだろう。
そして、2024年のサウジカップには、
ウシュバテソーロ、レモンポップ、クラウンプライド、デルマソトガケが出走。
(メイショウハリオも出走登録していたが出走回避)
結果、ウシュバテソーロが2着(勝ち馬とはアタマ差)、デルマソトガケが5着に好走、
この両馬はフェブラリーS(G1)の1着賞金"以上"の賞金を手にした。
この結果をどう捉えるかは人によって判断が分かれるかもしれないが、
サウジカップの1着賞金が約15億円ということを考えると、
フェブラリーSよりも、サウジカップの方に魅力を感じる人が多いのではないだろうか。
実際、2024年はフェブラリーSの出走馬は例年と比べて層の薄いメンバーに見えた。
(出走馬には失礼かもしれないが。。)
そして、フェブラリーSは人気薄が好走して、
馬連で約270倍、3連単は約15300倍(153万馬券)万円の配当となり大荒れのレースとなった。
サウジカップに強力な馬が集中する分、フェブラリーSのメンバーがやや手薄になり、
フェブラリーSは人気薄の決着となる。
この傾向は、今後もしばらく続くのではないだろうか。
※と言いながら、この傾向を読めなかった著者は、
ウィルソンテソーロから馬券を買ってこっぴどくやられましたが。。
これは日本の競馬ファンにとっては少し残念なことかもしれないが、
2024年はサウジカップの馬券が日本でも発売されており、
馬券としての楽しみは広がっているとも言える。
海外のダートG1レースは、日本馬が過剰人気になりがち、
というのがこれまでの傾向だったが、そろそろ潮目が変わってきたかもしれない。
来年以降も、サウジカップには日本のダート路線の有力馬が多く出走することが予想されるが、
そこから好走する馬を見つけ出して、上手く馬券に絡めたいところだ。
そしてその一方で、波乱が続くと予想されるフェブラリーS。
この傾向を忘れず、来年の馬券はしっかり正解に結び付けたい。