2023年　リーディングサイアーランキングに思うこと

2023年のリーディングサイアーランキングは、
ついにディープインパクトが首位の座から下り、
その座をドゥラメンテに譲り渡した。

ディープインパクトが首位になれなかったのは
産駒数の減少によるところが大きく、
決してその血の力が衰えたものではない。

その証拠に、ディープインパクト自身がランキング3位、
ディープインパクト産駒のキズナがランキング4位と、
その血は確実に次の世代に受け継がれている。

しかし、首位の座を取ったのがドゥラメンテであり、2位になったのがロードカナロア。
非サンデーサイレンス系の馬が1位、2位になったのは、
ある意味、日本競馬界の血の流れが変わったともいえるだろう。
※とはいえ、ドゥラメンテは既にこの世に無く、
　この2頭の上位独占は長くは続かないのが残念だが。。

なお、リーディングサイアーランキングの上位10頭は下記の通りである。

1位：ドゥラメンテ（父：キングカメハメハ）
2位：ロードカナロア（父：キングカメハメハ）
3位：ディープインパクト（父：サンデーサイレンス）
4位：キズナ（父：ディープインパクト）
5位：ハーツクライ（父：サンデーサイレンス）
6位：キタサンブラック（父：ブラックタイド）
7位：モーリス（父：スクリーンヒーロー）
8位：ハービンジャー（父：ダンシリ）
9位：エピファネイア（父：シンボリクリスエス）
10位：ルーラーシップ（父：キングカメハメハ）

かつて、サンデーサイレンス系の種牡馬達が
リーディングサイアーランキング上位を独占していた時期があった。

だが、2023年のリーディングサイアーランキングでは、
キングカメハメハ系の馬がリーディング10位以内に3頭いるほか、
サンデーサイレンス系でもキングカメハメハ系ではない馬が3頭と、
これまで以上に、多くの系統の種牡馬が上位に並んでいる。

そして、ここには惜しくも上がらなかった11位以下にも
これまであまり日本で流行していない血統の馬が多数おり、
近年稀に見る多様な血統が並んでいる。
※リーディングサイアーランキングについては別記事で考察したい。

これは、血統を楽しむ競馬ファンとしては嬉しい限りである。

馬券検討の際の楽しみが増えるし、馬券以外でも、
POG（ペーパーオーナーゲーム）等の予想にも広がりが出る。
こう思っている競馬ファンは私だけではないだろう。

この流れがいつまで続くかは分からないが、
今年も新たな種牡馬の活躍、躍進を期待しつつ競馬を楽しみたい。