新馬→アイビーSと連勝してクラシック候補として期待されるダノンエアズロック。

2戦ともに好位追走から早め抜け出しを決める横綱相撲で、
前評判に違わぬ素質の高さを見せつけている。

アイビーSの勝利の後、G1である朝日杯FSやホープフルSを使っていないことから、
陣営の期待は既に2024年のクラシックレースに向いていることと想像するが、
この馬がクラシックで好走できるかは、現時点では少し評価が分かれるのではないだろうか。

著者も、この馬に関しては半信半疑ではあるが、
どちらかというと期待の方が大きいと感じている。

期待する理由は以下2点。
・好位追走から速い上がりで抜け出せる盤石のレースを見せていること。
・戦った相手がその後のレースで活躍している、好メンバー戦で勝ち上がっていること。

疑う理由は以下2点。
・モーリス産駒という、距離が延びて良さそうな血統ではないこと。
・勝利した2戦の騎手が、レーン→モレイラという超一流外国人騎手であること。

期待する理由については記載の通りであり、
2戦のレース内容だけを見ると、文句の付けようが無い。

疑う理由については賛否が分かれるところかもしれない。
特に、騎手の問題については、超一流騎手を手配したという点は期待の表れではあるものの、
2024年のクラシックでこれ以上の騎手が騎乗する可能性は極めて低く、
果たしてこれ以上のパフォーマンスが出せるのか、という点は甚だ疑問である。

ただ、それでもこの馬が2歳時に見せたパフォーマンスは圧倒的であり、
父モーリスが果たせなかったクラシックレースの制覇も充分に期待できそうだ。

ダノンエアズロック(Danon Ayers Rock)血統表

モーリス
Maurice
スクリーンヒーロー
Screen Hero
グラスワンダー
Grass Wonder
シルヴァーホーク
Silver Hawk
サンデーサイレンス
Sunday Silence
カーネギー
Carnegie
サドラーズウェルズ
Sadler's Wells
モガミ
Mogami
ファストネットロック
Fastnet Rock
デインヒル
Danehill
ダンチヒ
Danzig
ロイヤルアカデミーⅡ
Royal Academy
ストラヴィンスキー
Stravinsky
ヌレイエフ
Nureyev
カープスタッド
Kaapstad