2歳牝馬G1の阪神JFを制したアスコリピチェーノ。

新馬→G3→G1と相手を強化しながらの3連勝で、
現時点では、この馬が世代最強候補の一頭であることは間違いないだろう。

新馬→G3新潟2歳Sを高速上がりで連勝するのは割とよく見るケースだが、
その後、3戦目でG1阪神JFまで連勝してしまうケースは初である。

※2013年のハープスターがハナ差2着と非常に惜しかったが、
 そのクラスの馬でも勝ち切れないローテーションである。

G3新潟2歳Sの勝ちっぷり自体は、そこまで際立つものでは無かったものの、
G1阪神JFのレース内容は、その前の2走を明らかに上回るパフォーマンスで快勝。

初の右回りコースとG1の強敵を相手に、
長く良い脚を使ってシッカリ勝ち切る強い競馬だった。

個人的には、この馬がダイワメジャー産駒というのはあまりピンと来ない。
むしろ、中団から長く良い脚を使って差し切るレース運びは、
ハーツクライやドゥラメンテの産駒と言われた方がしっくり来る印象だ。

ダイワメジャー産駒らしからぬ馬ということは、
裏を返せば、ダイワメジャー産駒の良さがあまり出ていないとも言え、
これは、来年のクラシックではマイナスに出るような気がしている。

個人的には、この馬の来年のクラシックでの活躍には懐疑的であり、
桜花賞以降は短距離路線に集中させた方が良いのでは、と思っていたりする。
(ということは、おそらく陣営も考えているのではと思う。)

著者の見解は当たるかどうか、来年の結果が楽しみである。

アスコリピチェーノ(Ascoli Piceno)血統表

ダイワメジャー
Daiwa Major
サンデーサイレンス
Sunday Silence
ヘイロー
Danehill
ヘイルトゥリーズン
Hail to Reason
アンダースタンディング
Understanding
ノーザンテースト
Northern Taste
ノーザンダンサー
Northern Dancer
クリムゾンサタン
Crimson Satan
デインヒルダンサー
Danehill Dancer
デインヒル
Danehill
ダンチヒ
Danzig
シャーペンアップ
Sharpen Up
サドラーズウェルズ
Sadler's Wells
ノーザンダンサー
Northern Dancer
アイリッシュリバー
Irish River