イクイノックスを語る

2023年の天皇賞(秋)。
競馬ファンに衝撃が走った。

イクイノックスが1番人気に応えて見事な勝利を挙げた。
好スタートから、道中は好位につけての見事な先行抜け出し、後続に2馬身半差をつけて圧勝。

勝ち時計は1分55秒2。

!?
1分55秒?

従来のレコードが1分56秒1。(2011年のトーセンジョーダン、これも異常なレコードタイム)
それを0.9秒も更新する猛時計。
※これは流石に出走した馬達の故障が心配になるが、
 レースから約1週間が経過した現時点では、故障馬の情報は無い。
 無事で何よりだ。

逃げたジャックドールは1000m通過が57.7秒のハイペース。
勝利したイクイノックスはそれを好位追走から突き放す。
2着、3着は後方待機していたジャスティンパレスとプログノーシス。

これは稀に見る、
・強い先行馬が圧勝した時に、2~3着に後方待機馬が突っ込んでくる。
のパターンだろう。

もちろん、ジャスティンパレス、プログノーシスも実力はある上位人気馬だったが、
今回に関しては、勝ったイクイノックスの強さが目立った一戦だった。

ライバル筆頭と目されたドウデュースは、
イクイノックスの直後を追走したが、最後の直線では流石に力尽きて失速。
レース展開から考えると、これは仕方ないだろう。
勝ったイクイノックスが明らかに異質な存在だった。

※個人的にはドウデュースに期待していたのだが、今回は相手が悪すぎた。
 2着以下の馬とは展開の影響で敗れたように思えるので、イクイノックス以外の相手との逆転は充分に可能だろう。
 (先行勢ではガイアフォースもよく粘った。ドウデュースと共に今後に期待。)

競馬を見始めて約20年だが、今回のイクイノックスの勝ち方は、
・ディープインパクト
・オルフェーヴル
に匹敵するパフォーマンスだったと思う。

イクイノックスはクラシックレースの勝ち馬が無いため、
上記2頭と比べると、やや実績面で見劣りしていたが、
今回の勝ち方を見て、私のような古参(?)ファンも、その強さを認めたことだろう。

正直なところ、もう日本国内では敵はいないだろうし、
もし来年も現役を続けるなら、凱旋門賞で見てみたいと個人的には思っている。

だが、この馬は種牡馬としての輝かしい未来も見えているので、
早く種牡馬としての活躍も見たいとも思う。

※イクイノックスの種牡馬としての可能性については、別の機会に書いてみたいが、
 実績、血統面から大成功はほぼ間違いないと考えている。
 (そこに社台グループの支援が加わることを考えれば、失敗の可能性は極めて低いだろう)

いずれにしても、まずは次のジャパンカップを無事に勝利し、
「日本にイクイノックス在り」を盛大に見せつけてほしいところだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です