2歳牝馬G3のアルテミスSを快勝したチェルヴィニア。
ハイレベルと言われた新馬戦はボンドガールに敗れ2着だったが、
続く未勝利戦は持ったまま先行抜け出しで圧勝。
3戦目となったアルテミスSは、最後の直線で包まれて一瞬ヒヤッとしたものの、
前が開いてからはアッサリ抜け出し、終わってみれば2着に1.3/4馬身の差を付けて快勝。
新馬戦で敗れたボンドガールが2戦目のサウジアラビアロイヤルCで2着に敗れたため、
別路線の馬との比較でどうか、という意見もあるものの、
新馬戦から3連勝で2歳G1を勝利したアスコリピチェーノと並んで、
この馬が来年の牝馬クラシック戦線の筆頭候補だろう。
著者もこの馬に期待をしている。
この馬を中心視する理由は3つ。
・ハービンジャー産駒であること。
・母方の血統に良血の実績馬が重ねられていること。
・好位で脚を溜めながら上がり33秒台の脚をコンスタントに使えること。
ハービンジャーの代表産駒といえば、
・ブラストワンピース
・ペルシアンナイト
・ノームコア
・ディアドラ
・モズカッチャン
など。
2歳デビュー時から注目された馬より、
3歳になってから頭角を現し、秋以降に本格化して、
古馬になっても長く活躍した馬が多い。
本馬は、上記の代表馬達と比較するとデビューが早いが、
これは早熟ということではなく、活躍の期間が長いということだと見ている。
というのも、ハービンジャー産駒で2歳がピークだった馬など見たことがなく、
3歳になっての上積みはほぼ間違いないだろう。
そこから古馬になっての成長がどこまで期待できるか、という点はあるが、
それでもハービンジャーの代表産駒になることはほぼ間違いないだろう。
別路線の馬との力関係は未知数だが、この馬が2024年3歳牝馬路線の主役となることを期待している。
チェルノヴィニア(Cervinia)血統表
ハービンジャー Harbinger | ダンシリ Dansili | デインヒル Danehill | ダンチヒ Danzig |
カヤージ Kahyasi | |||
ベーリング Bering | アークティックターン Arctic Tern | ||
シャリーフダンサー Shareef Dancer | |||
キングカメハメハ King Kamehameha | キングマンボ Kingmambo | ミスタープロスペクター Mr.Prospector | |
ラストタイクーン Last Tycoon | |||
サンデーサイレンス Sunday Silence | ヘイロー Halo | ||
ポッセ Posse | |||