「競馬」とは、競走用に育てられた馬達が、騎手を乗せて一斉にスタートし、
ライバル達より早くゴールに到達することを目指す競技である。

競馬は様々な国で行われており、世界各国で様々なルールで行われているが、
ここでは、日本のJRA(日本中央競馬会)が主催する競馬についての解説を行う。

※日本には他にもNAR(地方競馬全国協会)が主催する、”地方競馬”と呼ばれる競馬も存在するが、
 ここでは、日本で最もポピュラーな競馬である、JRAが主催する”中央競馬”についての解説を行う。

JRAの競馬場は日本全国で10か所あり、年間で約100日間、主に土日にレースが開催されている。
レースを行う競馬場はシーズン毎に決められており、開催日は毎日2~3場で同時に行われる。

また、1日に行われるレース数は、1競馬場あたり12レース。※稀に例外アリ
最初のレース(1R)がだいたい10時に始まり、最後のレース(12R)が16時過ぎに終わる、
というのが一日のレーススケジュールである。

競馬初心者がたまに誤解している点が、以下の2点である。
・競走馬は毎日レースを走るわけではない。(馬にもよるが約1か月で1回程度しか走らない)
・1頭の馬が1日に走るレースは必ず1走のみ。

他の公営競技と比較すると、
競輪や競艇なら、1人の選手が何日も連続してレースに出るし、1日に2走することもある。
だが競馬は、騎手は何日も連続してレースに騎乗し、1日に何度も出走するが、
馬は何日も続けてレースに出走することはなく、出走する日も1日に1回しか走らない。
この違いは覚えておいてほしい。

※なので、見たい馬がいれば、その馬が出走するレースを狙って見に行かなければならないし、
 その馬も、その日に走るのはたった1レースだけである。

競馬場で行われるコースには、以下の種類が存在する。
・芝コース
・ダートコース
・障害コース

それぞれのコースの特徴は以下の通り。
・芝コース
 →文字通り芝生の上を走るコース。ダートと比べてスピードが出やすい。
・ダートコース
 →競走用に敷き詰められた砂の上を走るコース。芝と比べてパワーが必要と言われている。
・障害コース
 →コース上にハードルのような障害物が設置された特殊なコース。

JRAの競馬では、芝コースとダートコースでのレースが多く開催されており、
障害コースでの開催は、1日に1レースに留まる。

芝コースとダートコースは、ほぼ同じぐらいのレース数が開催されているが、
日本ダービーや有馬記念、天皇賞などの大レースの多くは芝コースで開催されており、
現状では、日本競馬の主流は芝コースと言えるだろう。

※芝コースとダートコースのレース数がほぼ同じというのは、
 あくまでもJRAが主催する”中央競馬”に限って、である。
 芝コースは芝生の育成や管理に時間とコストが掛かることから、
 日本では、ほぼJRAが主催する”中央競馬”の競馬場でしか行われていない。
 そのため、”地方競馬”ではほぼ全てのレースがダートコースで行われており、
 ”地方競馬”のレースを含めると、レース数としては圧倒的にダートコースの方が多くなる。

ここまでが、競馬の超基本編である。
まずは、日本の競馬がどのように行われているか、という点を解説した。

次の基本編にて、具体的な競馬(レース)のルール等について触れていく。