川田騎手は再び長距離G1を勝てるか?
以前、川田騎手は長距離G1が苦手なのかを検証したことがあった。
※過去の記事はこちら
この時は、G1の成績は、距離が延びるにつれて低下する傾向にあるが、
長距離G1に弱いというより、短距離G1に強すぎる、というのが著者の結論だった。
2023年10月時点の2023年のG1好走(3着以内)成績は、以下の通りである。
-フェブラリーS(ダート1600m):2着
-桜花賞(芝1600m):1着
-オークス(芝2400m):1着
-スプリンターズS(芝1200m):1着
-秋華賞(芝2000m):1着
桜花賞、オークス、秋華賞の3つは、牝馬クラシック3冠馬のリバティアイランドによるもので、
正直なところ、これは圧倒的に馬が強かった。
(≒馬が強ければしっかり勝てることの裏返しでもある)
となると、やはり好走は短めの距離に集中する傾向にある。
これには様々な理由があると考えられるのだが、大きな理由の一つに、
・懇意にしている厩舎が短距離に強い
という点が挙げられるように思う。
例えば、川田騎手が、通算で最も勝利数を挙げている厩舎は、中内田厩舎である。
※1位:中内田厩舎、2位:池江泰寿厩舎、3位:松田博資厩舎。これらの厩舎の馬で、それぞれ100勝以上の勝ち星を挙げている。
中内田厩舎といえば、マイルG1に強いイメージがないだろうか?
歴代の管理馬の獲得賞金上位の馬を挙げると、
-リバティアイランド
-セリフォス
-ダノンプレミアム
-ダノンファンタジー
-グレナディアガーズ
と、全てマイル(1600m)G1の勝ち馬であり、
リバティアイランドを除けば、マイルでしかG1を勝利していない馬である。
明らかに、マイルを中心とした短めの距離に強い厩舎である。
短めの距離に強い厩舎と懇意であれば、長距離G1での成績は低下しても致し方なし、、との印象を受けるのではないだろうか。
実は、2位の池江泰寿厩舎や3位の松田博資厩舎は、中長距離にも比較的強い厩舎だが、
松田博資厩舎は師の勇退で既に解散しており、池江泰寿厩舎については近年の勝利数は減少傾向にある。
このことからも、川田騎手が長距離G1で好走できなくなった理由の一つに、
懇意にしている厩舎が、どんな条件のレースを得意としているか、が影響していると考えることができるだろう。
逆に言えば、川田騎手が、中長距離に強い厩舎の馬に騎乗する機会が増えれば、
中長距離G1でも好走が期待できるようになる、と考えて良いだろう。
今までは、「長距離G1の川田騎手は消し」で良かったかもしれないが、
いずれはその格言(?)もひっくり返される時が訪れるのだろう。
個人的には、川田騎手を応援しているので、今後の長距離G1での活躍を期待している。
P.S.
なんて言いながら、「長距離G1の川田騎手は消し」を信じて、菊花賞ではサトノグランツを外して購入したにも関わらず、
外枠のドゥレッツァを軽視したがために馬券を外したのが私です。。。