・レイデオロ(Rey de Oro)
 -2020年種付け料:600万円
 -父:キングカメハメハ
 -母:ラドラーダ(母父:シンボリクリスエス)
 -主な勝ち鞍:ダービー(G1)、天皇賞(秋)(G1)など
 -初年度種付け頭数:196頭

・血統表

キングカメハメハ
King Kamehameha
キングマンボ
Kingmambo
ミスタープロスペクター
Mr. Prospector
レイズアネイティヴ
Raise a Native
ヌレイエフ
Nureyev
ラストタイクーン
Last Tycoon
トライマイベスト
Try My Best
ブレイクニー
Blakeney
シンボリクリスエス
Symboli Kris S
クリスエス
Kris S.
ロベルト
Roberto
ゴールドメリディアン
Gold Meridian
シーキングザゴールド
Seeking the Gold
ミスタープロスペクター
Mr. Prospector
アルザオ
Alzao

・期待度:A ※著者個人の評価です

・ポジティブ理由①
サンデーサイレンスの血を持っていない、かつ日本競馬に合いそうな血統構成であること。
-父・キングカメハメハ
-母父・シンボリクリスエス
-母母父・シーキングザゴールド(Seeking the Gold)
-母母母父・アルザオ(Alzao) ※母母母はディープインパクトと同じウインドインハーヘア
→いずれも日本競馬で充分な実績を上げた血統である。

・ポジティブ理由②
早熟性と持続性を両立した競走成績を上げていること。
2歳G1ホープフルSを勝ち、3歳でダービーに勝利し、4歳にも天皇賞(秋)勝利と、早熟性とピークの長さを両立している。

・ネガティブ理由①
ロードカナロア、ルーラーシップと配合相手が競合すること。

・ネガティブ理由②
サンデーサイレンス系"以外"の牝馬とはやや配合しづらい血統構成であること。

・所感
最初、この馬の種付け料を見た時、「高くないか?」と感じたが、改めて血統構成と実績を見てみると、種牡馬として人気になる要素は充分に備えていると気付いた。

ネガティブな理由の一つとして、同じキングカメハメハ系種牡馬との競合を挙げたが、現役時代の成績を考えると、(早世したドゥラメンテを除けば)この馬が最もキングカメハメハに近い。
キングカメハメハ系でダービーを目指すならこの馬が最も良いと考える生産者もいそうで、むしろロードカナロアとルーラーシップの方が、この馬に繁殖を持っていかれるのでは?という気もする。
 →と思って調べたら、確かに両馬とも2020年に種付け頭数が大幅に減っていた(著者の感覚は正しかった?)。もちろん先輩種牡馬の種付け数減少の理由は、他にもあるとは思うが、やはりこの馬に期待する生産者は多そうだ。

本馬は2歳G1を制しており仕上がりの早さも見込めることから、3歳時のファーストクロップサイアーリーディングはほぼ当確だろうか。

ただ、なんとなくだが、キングカメハメハの血を繋いで行くのが本当にこの馬か?という気もする。
ダービーに勝利しただけでなく、古馬になって天皇賞(秋)にも勝利しているので実績は文句ナシのはずなのだが、キングカメハメハが現役時に見せたパフォーマンスが圧倒的だっただけに、それと比べるとややインパクトに欠ける印象。そこだけが気がかりだ。。