・ホークビル(Hawkbill)
 -2020年種付け料:100万円
 -父:キトゥンズジョイ
 -母:トレンサ(母父:ジャイアンツコーズウェイ)
 -主な勝ち鞍:エクリプスS、ドバイシーマクラシックなど
 -初年度種付け頭数:95頭

・血統表

キトゥンズジョイ
Kitten's Joy
エルプラド
El Prado
サドラーズウェルズ
Sadler's Wells
ノーザンダンサー
Northen Dancer
サーアイヴァ―
Sir Ivor
リアファン
Lear Fan
ロベルト
Roberto
ランジョルール
L'Enjoleur
ジャイアンツコーズウェイ
Giant's Causeway
ストームキャット
Storm Cat
ストームバード
Storm Bird
ラーイ
Rahy
ファピアノ
Fappiano
ミスタープロスペクター
Mr. Prospector
インリアリティ
In Reality

・期待度:☆ ※著者個人の評価です

・ポジティブ理由①
キトゥンズジョイ産駒という、日本にあまり浸透していない系統であり、サンデーサイレンス、キングカメハメハの血を持っていないため、配合相手を幅広く選べそうなこと。
※キトゥンズジョイ産駒は日本でジャンダルムやダッシングブレイズといった芝重賞の勝ち馬を輩出しており、日本競馬への適性も期待できる。

・ポジティブ理由②
欧州の重い芝コースでの勝利実績だけでなく、ドバイの比較的軽い芝コースでも勝利しており、日本の高速芝コースにも適応しそうなスピードも持ち合わせていること。

・ネガティブ理由①
日本でキトゥンズジョイ産駒が日本である程度の実績を上げているとはいえ、この馬の産駒が日本競馬に適応できるかは未知数なこと。

・ネガティブ理由②
種付け頭数が、2020年:95頭 → 2021年:55頭 → 2022年:53頭と、2年目からの減少が大きく、産駒数が確保できない右肩下がりに減少していること。
(産駒の出来が良くない等の何らかの理由があるはず。。)

・所感
著者の今年の一押し新種牡馬である。
競走馬としての実績は、ブリックスアンドモルタルやカリフォルニアクローム、サンダースノーに遠く及ばないが、
日本の芝競馬に最も適応できる血統はこの馬ではないかと考えている。

種付け料は100万円と、あまり評価されていないが、先述した通り、キトゥンズジョイの産駒は日本でも重賞馬を輩出しており、高速芝コースにも対応できる血統的な下地はありそう。

また、本馬に関しては、
-母父:ジャイアンツコーズウェイ(Giant's Causeway)
-母母父:ファピアノ(Fappiano)
-母母母父:インリアリティ(In Reality)
と、母系に超一流のスピード血統が散りばめられており、血統表だけ見れば、父のキトゥンズジョイよりも日本競馬への適応性は高そうに見える。

懸念点としては、父は日本と相性の悪いサドラーズウェルズ系であること。
サドラーズウェルズ(Sadler's Wells)は世界的に大成功した名種牡馬であるが、日本に輸入されたこの馬の産駒は、日本ではほとんど活躍することができなかった。

そうした影響もあってか(あるいは同期デビューの種牡馬が強力過ぎたか)、種付け頭数を見ると、産駒はそこまで多く集められなかったようだ。

ただ、サドラーズウェルズの血を引くオペラハウスから、テイエムオペラオーやメイショウサムソンというスーパーホースが出ており、
母方にスピード血統が入ったこの馬なら、日本で種牡馬として成功する可能性もあるではと思っている。

※種牡馬としての前評判はあまり高く無さそうなので、これで産駒が活躍したら自慢できる。。(笑)