・サンダースノー(Thunder Snow)
 -2020年種付け料:250万円
 -父:ヘルメット、
 -母:イースタンジョイ(母父:ドバイディスティネーション)
 -主な勝ち鞍:ドバイワールドC(G1)、ジャンプラ賞(G1)、クリテリウム・アンテルナシオナル(G1)など
 -初年度種付け頭数:152頭

・血統表

ヘルメット
Helmet
エクシードアンドエクセル
Exceed And Excel
デインヒル
Danehill
ダンチヒ
Danzig
ローモンド
Lomond
シングスピール
Singspiel
インザウイングス
In the Wings
ミルリーフ
Mill Reef
ドバイディスティネーション
Dobai Destination
キングマンボ
Kingmambo
ミスタープロスペクター
Mr. Prospector
アレッジド
Alleged
ヌレイエフ
Nureyev
ノーザンダンサー
Northen Dancer
アファームド
Affirmed

・期待度:C ※著者個人の評価です

・ポジティブ理由①
ドバイのダート、欧州(特にフランス)の芝という、条件の大きく異なるコースで実績を残した名馬であり、2歳~5歳まで長い期間にわたって活躍したこと。

・ポジティブ理由②
デインヒル、キングマンボといった日本に親和性の高い血を持ちながら、それらの種牡馬と世代が少し離れているため、日本の繁殖牝馬と比較的配合し易そうであること。

・ネガティブ理由①
3代前の血統こそ世界的な名血であり、サンダースノー自身は多くの条件で活躍したが、父・母父からは本馬の他に目立った活躍馬がいないここと。

・ネガティブ理由②
本馬自身の活躍は紛れもなく一流であるが、ダート世界一のカリフォルニアクローム、芝世界一のブリックスアンドモルタルといった、名馬と種牡馬デビューのタイミングが重なっており、配合相手が競合する可能性が高いこと。

・所感
ドバイワールドカップ勝ちの印象が強い馬だが、元々は、フランスの芝G1を2勝した芝馬である。
種付け料は250万と、実績の割にリーズナブルな印象を受けるが、近親に本馬以外の活躍馬があまりいないことが影響しているだろうか。

フランスの芝短距離で活躍した馬だけに、ダートよりも芝での活躍の方が期待できそうな気がする。

ただ、この血統があまり日本で流行るイメージが無い。
デインヒルの血を持つ馬は、度々、日本でも活躍馬を輩出するのだが、サイアーラインに入った馬は、正直あまりパッとしない印象がある。
大きな期待を背負っていたハービンジャーも、今でこそリーディングトップ10に入るまでになったが、最初はかなり苦戦していたし、そのハービンジャー以外で活躍した種牡馬はほとんどいない。
そのハービンジャーと比較しても、自身の血統はやや劣るように見えるし、社台グループの良血牝馬との配合が期待できるわけでもない。
となると、この馬が日本で成功する確率は、あまり高くないのでは、と思ってしまう。

※まだ結果が出ていないのでアレだが、これほどの馬でも日本では種牡馬として活躍できないことは、日本の種牡馬レベルの高さが伺える。。