兵庫県の宝塚市にある競馬場。
中央4場(東京・中山・京都・阪神)のうちの一つで、
春のグランプリレースである宝塚記念や、
2歳マイルG1である阪神JF、朝日杯FSなどのG1が開催される競馬場である。

中央4場の中でも比較的広く、適度な高低差があるコースで、
馬の実力が発揮され易いコースとされる。
(2006年の大幅改修により、上記のようなコース形態となった)
特に、芝の外回りコースは、かなり広く直線も長く、
先述の2歳マイルG1や、桜花賞など、強い馬が存分に実力を発揮する好レースが多く見られる。

行われるG1,G2レースは以下の通り。(2022年現在。京都競馬場改修の特殊開催のものは除く。)
--G1レース--
・大阪杯
・桜花賞
・宝塚記念
・阪神ジュヴェナイルフィリーズ
・朝日杯フューチュリティS
--G2レース--
・チューリップ賞
・フィリーズレビュー
・阪神大賞典
・阪神牝馬S
・阪神C
--障害G2レース--
・阪神スプリングジャンプ ※障害レース

コース設定は以下の通り。(2022年現在)
・芝1200m(内回り)
・芝1400m(外回り・内回り)
・芝1600m(外回り)
・芝1800m(外回り)
・芝2000m(内回り)
・芝2200m(内回り)
・芝2400m(外回り)
・芝2600m(外回り)
・芝3000m(内回り)
・芝3200m(外回り・内回り)
・ダート1200m
・ダート1400m
・ダート1800m
・ダート2000m
・ダート2600m

特徴は、全体的に広いコースであり、
最後の直線の坂まで含めて、実力が発揮され易いコース形態であること。

特に、芝の外回りコースは直線が約470mと、コーナーから続く広いコースを伸び伸びと走らせることができる。
また、内回りコースでも直線距離は約350mと比較的長く、
スタートからコーナーまでも一定の距離があるため、枠の有利不利も比較的小さい。

直線の長さや、ゴール前の坂もあり、逃げ・先行の有利も他場と比べると比較的小さく、
差し・追い込み馬の台頭も比較的多く見られ、出遅れても、強い馬はしっかり挽回してくることも多い。

そのため、コースとしての特色は、正直あまり無い。
強い馬がしっかり勝つし、G1になれば、王道の(≒G1実績のある)血統の馬がしっかり勝利する。
強いて挙げるなら、京都が得意な馬が、阪神に変わってあっさり負けるケースがあるので、
坂の得意不得意を気にしておくことだろうか。

※参考までに、2019年~2021年に阪神競馬場で行われたG1レース22回のうち、
 2勝以上勝ち星を挙げた種牡馬は、以下の通り。
 -ディープインパクト:7勝
 -ハーツクライ:3勝
 -バゴ:2勝      ※クロノジェネシスで2勝
 -クロフネ:2勝    ※ソダシで2勝
 -オルフェーヴル:2勝 ※ラッキーライラックで2勝
 -エピファネイア:2勝

予想をする上でのポイントは、
・実力通りの結果になり易いこと
・坂のあるコースでの成績を確認すること
・(特にG1レースでは)王道の血統が走り易いこと
辺りだろうか。

正直、穴党寄りの著者にとっては、このコースではあまり良い思い出が無い。
特に、G1レースが多く行われる芝1600m戦では、強い馬がしっかり勝つレースが多い。

強い馬の強いレースを見ることが出来る競馬場と覚えておこう。