<どんな種牡馬?>
-2023年種付け料:60,000€(ユーロ) ※日本円:約950万円
-父:アクラメーション
-母:ミッドナイトエンジェル(母父:マキャヴェリアン)
-主な勝ち鞍:ミドルパークS(G1)、ミルリーフS(G2)
<概説>
アイルランドで産まれ、現役時代はイギリスで2歳のG1を制したが、2歳のうちに引退し、翌年から種牡馬入り。
その後、世界で数々の活躍馬を輩出し、種牡馬としてかなりの成功を収めているが、
(2022年の欧州リーディングサイアーランキング5位)
日本でもマッドクール等の活躍馬を複数頭輩出しており、日本競馬にもかなり高い適性を示している。
ダークエンジェル自身が活躍したのも主に1200mという短距離だったが、
産駒もその適性を色濃く受け継いでおり、活躍の場は1600m以下の距離に集中している。
父:アクラメーション、母父:マキャヴェリアン、母母父:ナイトシフト と、
いずれも日本ではあまり馴染みのない血統である。
この血統で日本の馬場に適性を示しているなら、この馬の産駒は今後も日本に輸入される可能性は高そうで、
高い能力を示した馬なら、日本で種牡馬入りすることもありそうだ。
(むしろそこを目指して輸入される馬もいるかもしれない)
日本での代表産駒は、先述したマッドクール。
未だ重賞レースでの勝利は無いものの、3歳と遅めのデビューから4連勝で一気にオープン入りし、
4歳となった2023年のスプリンターズS(G1)では僅差の2着に入線と高いパフォーマンスを示している。
<ざっくり特徴>
・とにかく短距離向き。(1600mでも厳しめ)
・ダートより芝。(というよりほぼ芝専門)
・惨敗からでも巻き返す。(≒人気落ちでも狙い目)
<少しだけ考察>
欧州リーディングサイアーランキング上位の常連。
近年、ダークエンジェル以外にも、フランケルやキングマンなど、
欧州リーディングサイアーの上位に入る馬の産駒達が日本の重賞でも好走し始めた印象がある。
※フランケル-モズアスコット、キングマン-シュネルマイスターなど。
その少し前のサドラーズウェルズ、ガリレオがリーディングサイアーだった頃は、
欧州の良血は日本ではあまり活躍できない印象があったが、
現在はその頃と比較すると、欧州の血が日本で活躍し易くなっているように思う。
ただ、欧州のトップ種牡馬の中で日本に適応し易いのは、短距離に適性がある種牡馬だということ。
ドバウィやシーザスターズといった、中長距離に強い種牡馬の産駒ではまだ日本でG1級の馬が輩出されていないため、
欧州のトップ種牡馬の産駒だからといっても、必ずしも信用に足るとは限らない。
が、この馬に関しては、マッドクール等の活躍で既に日本競馬への適性は証明されていることから、
日本のレースに出走してくれば常に狙い目だろうし、
世界での活躍から考えると、マッドクール以上の大物産駒が出てもおかしくないだろう。
<所感>
今回、この馬を取り上げたのは、産駒のマッドクールがスプリンターズS(G1)で2着に入ったり、
シュバルツカイザーがオープン特別で圧倒的人気になったりと、露出が増えて来た印象があり、
どんな馬か調べてみようと思ったためだ。
※そういえば、予想家の中にもこの馬をイチオシしていた人がいたような。ちゃんと覚えておけば良かった。。
先述した通り、この血統は日本にほとんど馴染みがない血統でもあり、
もし種牡馬入りできれば、配合相手に困らないし、日本競馬での血の多様性にもつながる。
ぜひ、マッドクールに続く活躍馬を期待したいところ。
※それよりも、ダークエンジェル産駒で海外で活躍した馬を種牡馬として導入した方が良いか…?
ダークエンジェル(Dark Angel)血統表
アクラメーション Acclamation | ロイヤルアプローズ Royal Applause | ワージブ Waajib | トライマイベスト Try My Best |
オークションリング Auction Ring | |||
アホヌーラ Ahonoora | ロレンツァツィオ Lorenzaccio | ||
フロリバンダ Floribunda | |||
マキャヴェリアン Machiavellian | ミスタープロスペクター Mr. Prospector | レイズアネイティヴ Raise a Native | |
ヘイロー Halo | |||
ナイトシフト Night Shift | ノーザンダンサー Northern Dancer | ||
ライトタック Right Tack | |||