牝馬でありながら、牡馬混合のG1ホープフルSを制したレガレイラ。
新馬戦を快勝した後、2戦目のアイビーSでは人気を裏切る3着となるも、
次のG1ホープフルSでは、強豪牡馬を破って見事なG1制覇。
キッチリと世代最高クラスの実力をアピールした。
この馬の武器は何といっても最後の直線で見せる末脚。
デビューからの3戦すべてで、出走馬中で最速の上がり3Fを記録しており、
小回りの札幌コース、中山コースでもキッチリ勝ち切る辺り、
不器用なスピードというよりも、ある程度の器用さも備えた馬のようだ。
牝馬でG1ホープフルSを制したのはこの馬が初ということもあり、
来年のクラシックはこの馬が中心という意見も出てきたようだ。
(牝馬ながら皐月賞を目指すという説もある)
著者も、この馬とチェルヴィニアが来年の牝馬戦線を引っ張ると考えている。
この馬に期待する理由は主に以下3つ。
・常に上がり最速を記録する鋭い末脚を持つこと。
・戦ってきた相手が世代上位の実力馬であること。
・中長距離に強い血統背景であること。
牝馬クラシック路線は、秋華賞を除けば、基本的に長い直線の広いコースが舞台なので、
常に上がり最速を記録しているこの馬には舞台は向きそうである。
また、デビューから中距離を3戦して、
いずれも世代上位の牡馬を相手に好走を続けていることも、
この馬の実力の裏付けになるだろう。
父スワーヴリチャードという血統を考えれば、
父の現役時代を知るファンからすればややスケール感に欠ける印象もある。
だが、2023年の新種牡馬リーディングを独走したという実績は
そのネガティブイメージを払拭するに足るものであり、
2024年のこの馬の活躍を期待したい。
※実際に、この馬の活躍も含め2023年の初年度産駒の大活躍により、
2024年のスワーヴリチャードの種付け料は1,500万円という日本屈指の高額となっている。
レガレイラ(Regaleira)血統表
スワーヴリチャード Suave Richard | ハーツクライ Heart's Cry | サンデーサイレンス Sunday Silence | ヘイロー Halo |
トニービン Tony Bin | |||
アンブライドルズソング Unbridled's Song | アンブライドルド Unbridled | ||
ジェネラルミーティング General Meeting | |||
ハービンジャー Harbinger | ダンシリ Dansili | デインヒル Danehill | |
ベーリング Bering | |||
ダンスインザダーク Dance in the Dark | サンデーサイレンス Sunday Silence | ||
アルザオ Alzao | |||